第43回年次大会
大会長 大江 丙午
7月26日、27日の2日間にわたり、広島国際会議場にて日本臨床歯周病学会 第43回年次大会が開催されました。企業展示、共催セミナー、広告等のべ100社以上の企業様に協賛いただき、厚く御礼申し上げます。また、広島大会で演者、座長を務めていただきました会員の皆様には心より御礼申し上げます。
会期中は酷暑にもかかわらず多くの方々にご参加いただきました。お陰様で2,597名の事前参加登録と、当日会場へは1,793名の方々にご参加いただき、成功裏に終えることができました。

【大会1日目】
ペリオサミット 2025 in 広島 ~重度歯周炎Stage Ⅳへの挑戦~ を本大会テーマに、歯科医師および歯科衛生士ケースプレゼンテーション、インターナショナルセッション、AAP会長臨床講演、特別講演1および2、ランチョンセミナー、認定医限定プラチナム講演会、ポスター討論、歯科医師・歯科衛生士教育講演1(ベーシックセッション1)、歯科医師・歯科衛生士シンポジウム1(アドバンスセッション1)といった多数のプログラムが行われました。
AAP会長のGeisinger先生には、メンタルヘルス障害と歯周病との関連についてご講演いただきました。また、広島大会では歯科医師・歯科衛生士対象といった枠をなくしたセッションを企画し、歯科医師・歯科衛生士教育講演1では歯周基本治療(STEP1・STEP2)の重要性について、歯科医師・歯科衛生士シンポジウム1では歯周外科治療(STEP3)の検証およびStageⅣ症例への対応について、座長講演、演者講演の後、熱いディスカッションが繰り広げられました。
なかでも、特別講演1‐歯周病新分類から「侵襲性歯周炎」を検証する- の会場は想定外の大盛況となり、急遽サテライト会場を設けることになりました。サテライト会場もすぐに満席となり、さらに立ち見が出るほどで、ご参加いただいた会員の皆様には感謝申し上げます。


【大会2日目】
プログラムはモーニングセミナーから始まり、歯科医師・歯科衛生士教育講演2(ベーシックセッション2)、ペリオサミット企画1 支部一推しの歯科医師セッション1・2、「歯周病専門医への道」講演、認定歯科衛生士CECプラチナム講演会、特別講演3および4、歯科医師・歯科衛生士シンポジウム2(アドバンスセッション2)、ペリオサミット企画2 参加型「症例検討会」あなたならどうする? が行われました。
歯科医師・歯科衛生士シンポジウム2では、StageⅣ患者への個別化対応の重要性について4名の演者の先生には学びの多いご講演をしていただきました。

また、本大会の目玉でもありました参加型「症例検討会」では、検討症例として2症例が提示されました。座長が提示した症例に対して、まず参加者に治療法について1回目の3択のアンケートがとられました。3名の演者が各々の類似症例を提示し、推奨する治療法について力説した後、再度、参加者に治療法について1回目と同じ2回目のアンケートがとられました。プレゼンの前後で参加者が選択した3つの治療法の割合がどのように変化したのか、アンケート結果を即座に確認できる臨場感のあるセッションとなりました。

閉会式では、藪実行委員長と第44回年次大会(北海道大会)の鳥井大会長から挨拶があり、本大会は終了となりました。
中国四国支部の実行委員が考えに考え抜いた2日間のプログラムは、ご参加いただいた皆様から高い評価を戴くことができ、とても嬉しく思っております。誠にありがとうございました。
【市民フォーラム】
閉会式終了後、「歯周病を蹴っ飛ばそう‼」をテーマに、大毛宏喜教授(広島大学病院 感染症科)には『感染症に関する雑学』についてご講演いただきました。パネルディスカッションでは、広島のご当地タレントの中島尚樹さんMCのもと、森崎浩司さん(サンフレッチェ広島アンバサダー)をゲストにお招きし、大毛先生を交えて、歯周病を中心としたお口の健康に関する内容で盛り上がりました。市民の方からも多くの質問があり、参加された市民の皆様は学びの多い時間を過ごされたのではないかと思います。

様々なセッションが同時進行で開催されたため、会期中はどのセッションに参加しようかと迷われた会員の方も少なくなかったのではないでしょうか。
一部のプログラムを除いてオンデマンド配信を8/25~9/30まで予定しております。。
聴けなかったセッションを視聴するのも善し、現地参加したけれども振り返り視聴するのも善しです! ただいま準備中ですので、オンデマンド配信までもう暫くお待ちください。
参加登録がまだの方は、9/20まで参加登録が可能で、オンデマンドでご視聴いただけますので、是非とも参加登録をよろしくお願いいたします。
