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東北支部 活動報告

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第36回東北支部教育研修会

2025年9月

令和7年9月28 第36回東北支部教育研修会が宮城県仙台市にある東北大学医学部講堂にて行われた。まずは会員発表3演題がありました。

山形県開業 笹原 将則先生

「広範型慢性歯周炎患者に対して歯周基本治療を行なった一症例」

モチベーションを保つのが困難な患者に対して各種診査資料をわかりやすく丁寧に説明し、小さな行動変容を積み重ねセルフケアの改善が得られた症例を発表いただいた。

福島県開業 小野 雅洋先生

「中等度歯周炎患者に歯周再生療法を行った一症例」

炎症と力、双方の要因に対する包括的な診査診断、治療方針の決定、再評価を経て長期に歯周組織の安定が得られている症例を発表いただき力に対する配慮の重要性を改めて認識できました。

宮城県勤務 庄子 明美 歯科衛生士

「外科的歯列不正改善に寄り添った広汎型重度慢性歯周炎の一例」

歯科治療に苦手意識を抱える患者に対して担当歯科衛生士の患者に寄り添った密なコミュニケーション経て信頼関係が得られ包括的歯科治療の必要性を受け入れていただき良好な治療結果が得られた症例を発表いただいた。

特別講演として東京都開業の石谷 昇司先生より

「再生療法を中心に据えた私の歯周治療〜難症例への挑戦」という演題にて講演をいただいた。卒業から35年の経験、所属スタディーグループの紹介、自院の紹介をいただいたのちに自院で行っている歯周治療の流れを解説いただき歯周基本治療の重要性について重度歯周炎の症例をもとに解説していただいた。

歯周組織再生療法について三次元的な骨欠損形態別の治療方法について術式、再生剤料の変遷について症例を交えて丁寧に解説いただき現在自院で多く用いているPRGF-Endoret療法についての詳細な解説があった。またペリオオルソについても多くの症例を提示していただき理解が深めることができました。一口腔単位の包括的治療においても様々な治療オプションを駆使し、一歯の保存に全力でこだわる重要性について長期症例を通して解説していただきました。また良好な治療結果の下支えに歯周基本治療があり、歯科衛生士業務の重要性についても言及されておられました。講演を通して講師の豊富な臨床経験と卓越した治療技術はもちろん医院の総合力の高さを感じ、まだまだ研鑽が必要なことを改めて実感させられ良い刺激をいただきました。

第36回東北支部教育研修会

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