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令和6年度日本歯周病学会九州五大学(JSP)・日本臨床歯周病学会九州支部(JACP)合同研修会)

2024年11月

令和6年度日本歯周病学会九州五大学・日本臨床歯周病学会九州支部合同研修会が、令和6年11月10日(日)に福岡市のアクロス福岡にて開催された。

まず、九州歯科大学口腔機能学講座歯周病学分野の中島啓介教授が開会のご挨拶をされ、その後JSP所属の5名の先生と、JACP所属の5名の先生が以下の演題で発表された。

上顎犬歯に対し根面被覆を行った一症例 【松木良介先生/まつき歯科医院】、広汎型慢性歯周炎ステージⅢグレードB患者に対し歯周外 科後歯周補綴を行った一症例 【三宅大策先生/三宅歯科医院】、臨床例から保存不可能な抜歯基準を再考する 【添島正和先生/医療法人社団平和会添島歯科クリニック】、歯周組織再生療法,自家歯牙移植,矯正治療によって治療を行った歯周病患者の1例 【脇田祐輔先生/医療法人衡歯会わきた歯科クリニック】、歯周組織再生療法及び自家歯牙移植を行うことでパーシャ ルデンチャーを回避し,ブリッジ補綴が可能となった一症例 【深水瑠美先生/医療法人水上歯科クリニック】。

歯科衛生士会場では、以下の5演題の発表と歯科衛生士教育講演が行われた。

歯科治療に消極的な広汎型重度歯周炎患者に歯周組織の安定を得るために歯科衛生士として取り組んだ一症例 【脇田裕子さん/医療法人衡歯会わきた歯科医院】、OHIを通じて信頼関係を構築しSPTの継続に繋がった広汎型重度慢性歯周炎の一症例 【佐藤果歩さん/医療法人市原歯科】、歯周基本治療において超音波スケーラーを用いて治療効果が得られた1症例 【小島夕季さん/医療法人木村歯科】、リスクファクターを考慮した歯周治療により生活習慣の改善に繋がった広汎型慢性歯周炎 の一症例【市尾穂波さん/医療法人Yumi Dental Office】、包括的治療を行った広汎型慢性歯周炎の24年経過症例 【志柿洋美さん/医療法人社団平和会添島歯科クリニック】。歯科衛生士教育講演は、「歯周治療の要点〜歯周基本治療から患者コミュニケーションまで」という演題で、高尾歯科医院の高尾康祐先生にご講演いただいた。コロナ禍での大変な時期に開業された先生の苦労話を交え、歯周治療の要点から患者との関わり方について、丁寧に解説された。 

午後からは、特別講演として、最近メディアに多数出演されている世界初の歯周病治療器を開発された東北大学大学院歯学研究科先端フリーラジカル制御学共同研究講座の菅野太郎教授をお迎えし、「新時代の歯周治療 NEW DESIGNED PERIODONTAL THERAPY ブルーラジカルP-01&ペリミル」という演題でご講演いただいた。

教育講演は、日本臨床歯周病学会副理事長の医療法人貴和会理事の松井徳雄先生をお招きして「歯周治療の中長期予後について」という演題でご講演いただいた。

歯周治療において中長期的な良い結果が出るためのポイントを、ご自身の今まで行われてきた数多くの症例を通してご教授いただいた。

最後に今年度で退官される、福岡歯科大学坂上教授・九州歯科大学中島教授より退任のご挨拶があり、閉会の辞を九州大学西村教授よりいただき閉会となった。

(JACP九州支部:力丸哲哉)

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