医療従事者の皆様へ > 活動報告

活動報告

九州支部 活動報告

活動報告一覧

令和6年度第2回支部教育研修会

2025年4月

2025年3月9日(日)に上記研修会がパピヨン24ガスホールにて開催されました。

それに先立ち、前日の懇親会は特別講演の講師である斉田寛之先生、片山奈美先生を囲んで「葡萄房」にて楽しく飲んで騒いだ懇親会でした。

懇親会

懇親会

会長挨拶

会長挨拶

当日の会員による講演は、まず丸山俊正先生が「根面被覆術の適応と術式」という演題でCAFにおける術式の細かい内容をケースを通じて講演されました。

歯周外科アドバンスコースや、イタリアのコルテリーニ先生のセミナー等を受講され、積極的に歯周治療に取り組んでいる姿が印象的でした。

丸山俊正先生

丸山先生

続いて芳賀 剛先生は「DHと考える引き算の歯周治療」という演題で修飾因子の多い歯周疾患罹患者全てに全力で立ち向かうのではなく、歯周病の新分類を引き合いに出してリスクの高い因子に着目し、それ以外のリスクの低い因子はなるべく引き算しながら効率よくアプローチしましょうと雄弁に語られていました。

芳賀剛先生

芳賀先生

最後に吉田茂先生は「Dr.とDHの協力で達成する再生療法〜Dr.DHともに配慮すべき成功率を高めるポイント〜」という演題で再生療法というとドクターのスキルがものを言う治療と思いがちだが、その治療の大半を歯科衛生士が占め、重要な役割を果たすという内容でした。

素晴らしいケースと裏付けのある講演で、朴訥な語り口が芳賀先生とは対照的でしたが、印象に残る内容でした。

吉田茂先生

吉田先生

特別講演では「治りやすいペリオ、治りにくいペリオ その判断と対応 〜歯周基本治療成功のポイント!〜Part1、2、3」という演題で、斉田寛之先生と片山奈美先生が講演されました。

斉田寛之先生

斉田先生

Part1では、まず斉田先生がさまざまなケースを提示され、どのケースが治りやすく、どのケースが治りにくいのか、途中で片山先生に交代しつつ、わかりやすく講演していただきました。

片山奈美先生

片山先生

Part2、Part3では斎田先生から歯周治療を行う際の『ひと・くち・はで診る歯周病治療』の具体的ポイントについて解説していただきました。

まずデンタルX線で一歯単位の診査診断を行うこと。次いで口腔内を診査しそれぞれの因子が歯周病に対するポジティブファクターなのか、リスクファクターなのかを分析し、治りやすいケース、治りにくいケースの鑑別を行なうこと。患者(ひと)を診ることで、モチベーションとプラークコントロールの確立を目指す事が重要とのことでした。

それらを踏まえて、歯周治療の難易度の予測し、それぞれの病態の個体差を考え、治りやすいケースに対しては、歯周基本治療を徹底し治癒を目指す。治りにくいケースに対しては、綿密に患者と情報の共有を行い、歯周基本治療にて確実な感染源の除去を行なったのち、必要であれば歯周外科を行うとのことでした。

歯周基本治療の成功の鍵はまずは患者を知ること、それぞれの理解度に応じた患者教育、モチベーションの獲得が不可欠で、実際に片山先生が行っている、患者へのインタビューの様子や、病態に応じたインスツルメントの選択、取り扱い、SRPのやり方などの動画を見ながら解説していただきました。

また、実際の重度歯周疾患のケースを供覧していただき、治りやすいペリオ、治りにくいペリオを現場でどう判断し対応するのか講演していただきました。会場は歯科医師のみならず歯科衛生士も感嘆のため息の連続で、支部教育講演会を終了しました。

閉会の挨拶

副会長の閉会の挨拶

過去情報を見る
ページの先頭へ
Copyright © The Japanese Academy of Clinical Periodontology. All Rights Reserved.